カンボジアの新玄関口「テチョ国際空港」が開業 ―― 成田直行便の就航も決定、最新設備で利便性向上

2025年9月23日

【プノンペン=経済部】 カンボジアの首都プノンペンの新たな空の玄関口として、9月9日、テチョ国際空港(KTI)が華々しく開業した。長年利用されてきたプノンペン国際空港(PNH)は前日の8日に運用を終了。新空港は最新のデジタル設備を備え、超大型機の離着陸も可能な世界クラスの施設として、同国の経済・観光発展の起爆剤となることが期待されている。

スマートゲート導入、日本人もスムーズな出入国が可能に

市内中心部から南へ約25キロに位置するテチョ国際空港は、カンボジアで初めて自動チェックイン機や「スマートゲート(自動化ゲート)」を導入した。

特筆すべきは、日本を含む20カ国・地域のパスポート保持者がこのスマートゲートを利用できる点だ。従来の有人カウンターに並ぶ必要がなくなり、出入国審査の待ち時間が大幅に短縮される。チェックインカウンター数も従来の42から100以上に増設されており、旅客処理能力は飛躍的に向上した。

超大型機の運用開始、成田・プノンペン間は「8時間」へ

空港の規模は、世界最大級の旅客機A380なども発着可能な最高水準の「4Fクラス」に拡大された。搭乗ゲートも32カ所に増え、将来的には滑走路3本体制を目指す。

また、航空ネットワークの拡充も進んでいる。国営のエア・カンボジアは、2025年10月より「成田―福州(中国)―プノンペン」を結ぶ新路線の就航を発表した。これにより、両国間の移動時間は約8時間に短縮される見通しで、日本とカンボジアの経済連携や観光交流のさらなる活性化が確実視されている。

空港アクセスと市内への交通手段

開港に合わせ、市内中心部を結ぶ「アクセス急行バス」の運行も開始された。

  • ルート: 空港発、イオンモール・ミエンチェイ、王立法経大学などを経由し、カンボジア日本友好橋近くまで。
  • 運行時間: 午前5時30分~午後11時30分
  • その他: GrabやPassAppといった配車アプリ、Hertzなどのレンタカーも利用可能。