2025年2月4日
インド政府が大気汚染対策として電動バイクの普及を促進する中、日本のバイクメーカーもこの市場に注力し、新たな商品を投入しています。インドは世界最大のバイク市場を誇り、同国の電動バイク市場は急成長を遂げることが期待されています。

インド政府は2030年を目標に、新車販売の80%を電動化する方針を打ち出し、現地のバイクメーカーが次々と電動バイクを投入しています。これに対し、日本のバイクメーカー各社も対応を急いでおり、インド市場でのシェア拡大を目指しています。
特に、インド市場で25%のシェアを持つホンダは、2月から50CCクラスと110CCクラスの電動バイクをインド専用モデルとして販売開始します。また、バッテリー交換可能なモデルも登場し、今後の普及に向けた環境整備が進められています。さらに、ホンダは2028年に現地専用の工場を稼働させ、生産体制を強化する計画を発表しています。
また、スズキはインド市場で5%のシェアを持ち、今年4月から現地生産の125CCクラスの電動バイクを販売予定です。さらに、ヤマハ発動機も、アメリカの電動バイクメーカーに出資し、現地での生産販売を強化していることがわかっています。
2023年のデータによると、インドで販売されたバイクの総数は年間1750万台に達し、そのうち電動バイクは90万台、全体の5%にとどまっています。しかし、インド政府が補助金を提供し、需要は年々増加しています。このため、長年インド市場で高いシェアを維持してきた日本メーカーが電動バイク市場でもどれだけ販売を伸ばせるかが注目されています。