中国では、1980年代から全国的に広がった「独生子女(一人っ子)政策」のもとで生まれた「独一代」という世代が、今後高齢化社会を迎える。
一人っ子同士が結婚し「双独」夫婦となると、4人の親の面倒を見なければならない。中国の大手ソーシャルプラットフォーム「豆瓣(Douban)」には「一人っ子の両親養老交流会」というグループがあり、成人した一人っ子8万人が登録している。成人となった子どもの6割は親と別の都市に住んでおり、親と会うのは「年に1~2回」と回答している。しかし、最近は養護老人ホームも増えており、SNS上では「離れて住む親に老人ホームの入居を進めたら、『親を捨てる気か』と泣かれてしまった」という書き込みがしばしば見られる。65歳以上の人口は全体の13.5%にあたる1億9000万人となっており、独一代たちが高齢者たちを支えることになる。