2022年9月15日
東京都千代田区に本社を置く大手企業、日立製作所は、インドの不動産開発会社、ユニティグループから40台の高速エレベーターの受注を発表した。エレベーターは、デリーにある高級複合住宅に設置される。
エレベーターは定格速度分速150~180メートルと非常に高速であり、地震時には安全対策として「閉じ込め防止」の地震時管制運転機能が搭載され、揺れを検知するとエレベーターを最寄り階に停止し、ドアを開放することで安全を確保する。
高級複合住宅には、高さ約143m、地上35階建ての10棟の高層タワーがあり、2023年に完成予定である。
インドは、新設の昇降機市場が世界第2位であり、年間55,000台以上の需要があるため、今後も大きな成長が期待されている。日立は、2008年1月に日立リフトインド社を設立し、インドの昇降機市場に本格的に参入してきた。
高速エレベーターの受注は、日立ビルシステムと日立リフトインド社を通じて受けたものであり、同社は、ムンバイメトロ、デリーメトロ、ハイデラバードメトロなどの名だたるプロジェクトにエレベーターを供給している。
近年、日立はインドでの事業拡大に力を入れており、今回の受注は同社がインド市場に対する取り組みの一環として捉えられる。安全と快適性に優れた高品質なエレベーターを提供することで、インフラの発展と市民の生活の質の向上に貢献することを目指している。
インドの高級住宅は、インドの急速な経済成長と都市化の中で急速に増加している。インドの主要都市では、多くの高層住宅が建設され、都市のスカイラインを変えるほどである。
高級住宅は、都市の中心部に位置することが多く、スペースの制約がある都市環境において、最新の設計と技術を駆使して建設されている。多くの高級住宅は、住宅単独ではなく、ショッピングモール、オフィススペース、レストランなどの機能を併せ持った複合施設として建設されている。
高級住宅には、各種の高品質な設備が備わっている。例えば、高速エレベーター、セキュリティーシステム、プール、フィットネスセンター、サウナ、スチームルーム、庭園などがある。また、多くの場合、コンシェルジュサービスが提供され、住人のニーズに応じたサポートが提供される。
高級住宅は、富裕層を主なターゲットとしているが、購入価格は地域によって異なる。インドの主要都市の高級住宅価格は、1億円以上のものが多いが、中には数千万円程度の物件もある。賃貸物件に関しては、高級物件は家賃が非常に高くなることが一般的である。
高級住宅の需要は、インドの急速な経済成長によって引き起こされた中流階級の拡大によって増加している。また、海外の富裕層や企業の幹部もインドに投資するために、高級住宅に関心を持っている。