2022年11月29日
タイのサクサヤーム運輸相は24日、バンコク郊外のスワンナプーム空港を視察し、受託手荷物の取り扱いにかかる時間が長すぎるとして、タイ国際航空などに処理時間の短縮を指示した。
新型コロナウイルス関連の入国規制の撤廃によって、スワンナプーム空港には旅客が急増し、入国審査やタクシー乗り場で待ち時間が数時間に達することがあった。さらに、受託手荷物についても、荷物がターンテーブルに出てくるまで1時間半待ったという苦情が出ていた。
これに対して、サクサヤーム運輸相は、入国審査の待ち時間やタクシー不足は改善したとの認識を示しつつ、受託手荷物の処理については改善が必要であると指摘しました。具体的には、タイ国際航空などに対して、受託手荷物の取り扱いにかかる時間の短縮を指示し、混雑緩和に取り組むように求めた。
今回の視察で、サクサヤーム運輸相は、スワンナプーム空港の改善に向けて、空港当局や航空会社などと協力して取り組むことを表明した。また、今後は、タクシーの待ち列の整理や案内表示の充実など、空港のさらなる改善に取り組んでいくことを明らかにした。
タイでは、新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあるため、観光客の増加が見込まれている。そのため、スワンナプーム空港をはじめとする国内の交通インフラの整備が急務となっている。今後もタイ当局は、観光客の利便性向上に向けた施策を進めていくことが予想される。