国連、南アジア地域の23年GDP成長率を下方修正 インドは5.8%に

2023年2月27日

国連経済社会局(DESA)は、南アジア地域の23年のGDP成長率を4.8%に下方修正したと発表した。これは、22年5月時点から0.6ポイントの引き下げである。報告書によれば、食品・燃料価格の高騰、金融引き締め政策、財政不安などが背景にあるとされている。

インドの23年のGDP成長率については、DESAは5.8%と予測し、22年5月時点の予測から0.2ポイント下方修正した。金利上昇や世界経済の減速が、投資や輸出の成長にとって重しとなるとの見方を示した。ただし、24年のインドのGDP成長率については、主要国の中で最も高い6.7%と予測している。

報告書はまた、世界全体の23年のGDP成長率を1.9%に下方修正した。これは、過去数十年で最も低い水準となる。新型コロナウイルス、ウクライナ紛争、エネルギー問題、インフレなどが影響を与えている。