2023年2月23日
欧州連合(EU)は20日、ブリュッセルで開かれた外相理事会で、人権弾圧を続けるイランへの追加制裁を決定した。閣僚や司法関係者など32個人と2団体が対象で、即日発動した。国軍によるクーデターから2年が経過したミャンマーに対する追加制裁も決めた。
EUのボレル外交安全保障上級代表(外相)は理事会後の記者会見で、イランについて「憂慮すべき事態が起きている」と指摘。同国のアブドラヒアン外相には、ロシアへの軍事支援も含め懸念を伝えたと明らかにした。
理事会では、ロシアが侵攻を続けるウクライナを巡り、弾薬の共同購入などについても協議した。ボレル氏は、バイデン米大統領によるウクライナ訪問にも触れ、「われわれと共に支援を継続する決意を明確に示している」と歓迎した。
EUの発表によると、人権侵害が続くミャンマーへの追加制裁では、閣僚を含む9個人と7団体が対象に加わった。