米国の登山家、ヒラリー氏の遺体発見 ネパール

2022年9月30日

米スキー登山家、ヒラリー・ネルソンさんが世界8位の高峰、ネパールのマナスル山で滑落し、2日間にわたる捜索の末、遺体が発見された。49歳だった。

Hilaree Nelson. Photo: Instagram

ネパールのマナスル山で、米国の女性スキー登山家、ヒラリー・ネルソンさんが遭難し、遺体が発見されたことが明らかになった。ネルソンさんは、スキー登山のベテランであり、20年以上にわたって世界各地で記録を打ち立てていた。彼女は49歳で、2人の子供の母親でもあった。

事故は、彼女がマナスル山の頂上から下山中に小規模な雪崩に巻き込まれ、転落したことによって起きた。ネルソンさんは、2日間にわたって行われた捜索活動の末に発見され、彼女のパートナーであるジム・モリソンさんが遺体を見つけた。

モリソンさんは、ネルソンさんが彼女にとって人生のパートナーであり、恋人、親友、山のパートナーであったことを振り返り、彼女を失った悲しみに包まれていることを明かした。また、ネルソンさんは最近のインスタグラムの投稿で、過去のマナスル登山と比べて良くない天候に直面していたことを明らかにしており、彼女が山に挑む中で危険が付きまとうことを示唆していた。

ネルソンさんの死は、山岳スポーツが危険であることを思い起こさせるものである。ネパールは、世界中から多くの登山家やトレッカーが集まる場所であり、その多くは、国内にある世界有数の山々に挑戦するために訪れる。ネパール政府は、外国人観光客に対して、登山やトレッキングを行う前に、信頼できるガイドとともに行動をすることを強く勧めている。

しかし、外国人観光客がネパールで遭遇する可能性のあるリスクに、山岳事故だけでなく、政情不安や自然災害なども含まれる。近年、ネパールは、政治的混乱や自然災害に見舞われており、このことは、外国人観光客にとってのリスクを高める要因となっている。