2023年1月20日
インド政府は、中国からの生活必需品を除く消費財や電子製品の輸入を抑制するための関税措置と非関税措置を検討している。
これは、貿易収支の不均衡が懸念されているためである。商工省を中心とする１８の主要省庁が先週、中国からの輸入削減を目指す措置について協議した。中国はインドの貿易赤字の約３分の１を占める。昨年４─１２月期に対中貿易赤字は前年同期比２８％拡大した。政府は中国などからの「幅広い」輸入品に関する不公正な慣行に対する調査の強化を検討しているが、具体的にどのような輸入品や慣行が対象になっているかは不明である。また、政府は輸入品が国家品質基準を満たしているかどうかの検査も厳格化する方針である。今年これまでの反ダンピングの調査は、中国から輸入された回路基板や強化ガラスが対象になっている。