ネパールの観光ヘリ、エベレスト付近で墜落 6人全員死亡

2023年7月13日

ネパールのエベレストに近い山岳地帯で、マナン航空のヘリコプターが墜落し、乗っていた6人全員が死亡した。現地時間の11日に明らかになった事件で、メキシコ人乗客5人とネパール人のパイロット1人が犠牲となった。

トリブバン国際空港広報によれば、墜落したヘリコプターはネパールの山岳地帯をめぐる遊覧ヘリコプターを運航していたマナン航空のものだった。ヘリコプターはエベレストがあるソンクルブ郡を出発し、カトマンズに向かう途中での出来事だった。

墜落は午前10時13分に発生し、離陸後間もなくしてヘリコプターとの連絡が途絶え、ソンクルブ郡で機体の残骸が発見された。遺体は現地から首都カトマンズへ空路を使って搬送される予定である。

現時点では、墜落の原因はまだ明らかになっていな。ネパールの天候は変わりやすく、起伏の多い地形のために危険が伴うことが知られており、航空局は事故原因の調査に着手している。

ネパールでは以前から航空機事故が多発しており、今年1月には中部ポカラ付近で旅客機が墜落し、少なくとも68人が命を落とす悲劇があった。

墜落事故はネパールの観光業にとっても大きな衝撃となった。エベレストなどの壮大な自然が観光客を魅了しているが、安全対策が不可欠であり、今回の事故を教訓に改めて対策の見直しが求める。