イラン最大港で大規模爆発、40人死亡・1200人負傷

  2025年4月27日

現地時間2025年4月26日、イラン南部にある同国最大の港、バンダルアバスで大規模な爆発が発生し、翌27日までに少なくとも40人が死亡、1200人以上が負傷するという甚大な被害が確認された。爆発は、イラン最大のコンテナハブであるシャヒードラジャイー地区で発生し、その衝撃は数キロメートル先にまで及び、広範囲で建物の窓ガラスが粉々になり、輸送用コンテナも大きく損傷した

爆発現場では、27日夜になっても火災が続いており、消火活動が懸命に行われている。イラン赤新月社の代表は国営メディアに対し、27日午後には火災の90%が鎮火し、爆発の影響を受けていない地区では港湾活動が再開されたと述べた。

爆発の原因は、港にあった化学物質によるものとみられているが、正確な原因は依然として不明だ。一部の国際メディアが、ミサイルに使用される固形燃料の誤った取り扱いに関連している可能性を報じたが、イラン国防省はこの報道を否定している。

今回の爆発は、イランが核問題を巡る米国との3回目の協議をオマーンで開催した直後の出来事だが、現時点では爆発と協議との関連を示す証拠は確認されていない。